2019年6月末BS
hiroです。
前回の記事でhiroの家計管理方法を公開しました。
前回の記事は少々長くなってしまい失礼しました。笑
簡潔にどんな管理方法かと言うと、BS(貸借対照表)での管理でした。
月末時点でのBSを作成してストックで管理するという方法です。
もちろん、日々の日常生活においても、
逐一仕訳を切っていけば完璧なBS・PL・CFが作成できます。
ですが、会計の語源は皆さん覚えていらっしゃいますか?
会計”Accounting”の語源は”Account for”でしたね。
つまり、経済活動の実績を説明するための管理として存在する表がBS・PL・CFです。
一方で、家計を単位とする会計では説明責任を負っていないので、
最も原始的なBSを作成することで家計の経済活動を把握するという方法を採用しています。
ということで、少しタイミングが遅くなりましたがhiroの2019年6月末のBSを公開したいと思います!!
(公開するのは初めてなのでなんだかすごく恥ずかしいです......笑)
■2019年6月末BS
以下に詳細を記載させて頂きます。
- 純資産は簡便的に貸借差額で算出しています。(総資産ー負債=純資産)
- 右上にある「純資産増減」というのが、前月末と比較して純資産がどう増減したかというのを表しています。基本的のこの部分に着目しています。
- 「現預金」は文字通り現金及び現金同等物です。基本的にフルインベスト方針なので最低限の生活防衛資金しか残しておりません。
- 「株式等」は保有している有価証券の取得原価です。
- 「退職給付」は仮に今退職したとしたら退職金として会社からいくらもらえるかという額です。会社に聞くわけにもいかなかったのでwebから一般的な額を拾ってきました。笑
- 「株式預け金」は証券口座に預け入れている現預金です。
- 「定期前払金」は通勤定期を購入する際に一時的に支払って負担している額です。最終的に会社から入金されるので「前払金」として処理しました。
- 「カード債務」はクレジットカードによる未払金です。(立て替え等が多くなりかなり膨らんでいます)
- 「繰延税金資産」及び「株式評価差額」は少々厄介なので後述します。
”税効果会計”という単語を聞いたことありますかね??
ここで登場する「株式評価差額」及び「繰延税金資産」とはまさにこの税効果会計という論点で重要になってくる科目なのですが、些かマニアックな論点なので特に興味ない方はスルーして頂いて問題ありません。笑
簡単にいうと、将来的に発生するであろう税負担(若しくは税メリット)を今のうちから見積もり計上しておこうというものです。
仮に、皆さんが保有している株式に評価益があったと仮定します。
ここでは簡便的に、10年後に約1,000万円の含み益が発生するとしたら(10年間に亘り優良株式を保有する前提なら現実的な金額です)、その含み益を実現させた際のキャピタルゲインに課税され、約200万円(1,000万円*20%)を国に納めることになります。
この200万円の税負担の支払いは10年後に株式を売却した時に実現します。
では、この税負担は全額売却時に認識するのでしょうか??
厳密には違います。
当該税金費用は含み益が発生した時点で認識すべきです。
要するに、将来的に発生するであろう税金費用を発生時点で認識するということです。
会計に親しくない方には何のことやらチンプンカンプンかもしれずすみません......
さらに詳細に仕訳で考えてみましょう。
上記の例で、仮に現時点で株式の評価益が100万円あった場合の仕訳は以下の通りです。
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株式 100万円 / 株式評価益 100万円
繰延税金 20万円 / 繰延税金資産 20万円
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1本目の仕訳は株式の評価益そのもの仕訳です。
(ここでの株式評価益がhiroのBS上で登場する株式評価差額を意味します)
2本目の仕訳が税効果の仕訳です。
評価益100万円に対する税金費用20万円を負債として現時点から認識することを意味しています。
つまり、保有株式が+100万円の含み益を抱えており、当該株式を仮に現時点で売却した際の税金費用を負債計上するというものです。
なんとなくご理解頂けましたかね......??
さて、この将来的な税金費用を現時点で認識する繰延税金負債はなんとなく想像もしやすいかと思いますが、hiroのBSでは”繰延税金資産”として計上されていますよね。
では、”繰延税金負債”はなんとなく理解して頂いたとして、この”繰延税金資産”とは一体なんでしょうか。
仮に、保有株式が含み益ではなく含み損だったとします。
ご自身の保有株式が▲100万円の含み損だっとして、当該株式を仮に今売却したら、当たり前ですが▲100万円が実現することになります。
ではその時の税金費用はどうでしょうか。
株式を売却して発生した▲100万円という費用は課税所得を圧縮してくれる効果があります。
ご自身の課税所得が300万円あると仮定します。当該株式を売却しなかった際の税金費用は60万円(300万円*20%)となります。
一方で、当該株式を売却したらどうなるでしょうか。
もともとの課税所得300万円ー100万円=200万円となり、税金費用は40万円(200万円*20%)となりますよね。
この時の株式の売却損▲100万円が課税所得を300万円から200万円に圧縮してくれたからこそ、税金費用を20万円セーブできたわけですよね。
そう考えると、含み損が将来的に実現した際には税金費用を軽減してくれる効果があると言えませんか?
つまり、当該含み損に係る税金費用の圧縮効果を現時点で見積もり計上しているのが、”繰延税金資産”ということになります。
以下、仕訳で考えてみましょう。
上記の例で、仮に現時点で株式の評価損が▲100万円あった場合の仕訳は以下の通りです。
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株式評価損 100万円 / 株式 100万円
繰延税金資産 20万円 / 繰延税金 20万円
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1本目の仕訳は株式の評価損そのもの仕訳です。
2本目の仕訳が税効果の仕訳です。
評価損▲100万円に対する税金費用の圧縮効果である20万円を資産としてとして現時点から認識することを意味しています。
つまり、保有株式が▲100万円の含み損を抱えており、当該株式を仮に現時点で売却した際の税金費用の圧縮効果を資産として計上するというものです。
いかがでしたでしょうか。
些か複雑な税効果会計について少しはご理解頂けたでしょうか。
個人の財政管理でここまで拘る必要ないと言われたらそこまでですが......笑
hiroはこのような感じで毎月末の財政状態を把握しております。
少しでもご参考になれば幸いです!
また、皆さんのオススメの管理方法等あれば是非教えてください!!
hiro