Hiro diary

In life, as long as you're alive, you'll get by somehow.

投資の大原則〜人生を豊かにするためのヒント〜

hiroです。

 

繁忙期も漸くひと段落したので前から気になっていた以下の書籍を読了しました。

 

「投資の大原則〜人生を豊かにするためのヒント〜」

 

内容的にも非常に読みやすく1日で読了してしまいました。

せっかくなので備忘も兼ねてここに内容を紹介させて頂きます。

 

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1、貯蓄から始めよう

2、投資方針

 -コアサテライト投資

 -とにかく分散

3、とにかく大失敗しないように

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1、貯蓄から始めよう

本書の内容は投資をしている方も、これから投資を始める方にも当てはまる本当に大切なテーマです。

そして、このテーマは特にこれから投資を始めるという方にとっては非常に馴染みやすいタイトルかと思います。

 

人類最大の発明と言われる複利のメリットを最大限享受するためには時間を味方につける他ありません。

つまり、いかに若年期から貯蓄をし、その貯蓄を投資に回して運用できるかが大事ということです。

元本が多ければ多いほど馬力が上がるのは言うまでもありませんよね。

ご自身がストレスに感じる閾値を把握した上で質素倹約に努めることで投資に回せる額を増やすことができます。

そのために、節約をゲームのように楽しむことを本書では勧めています。

 

また、これは少しユニークだなと思ったのは、本書では持ち家を勧めている点です。

殊、米国においては地価が年率3%〜5%で上がることが期待できるので当然と言われれば当然かもしれませんが……

今でこそ日本においても地価の値上がりが期待できる地域があるかもしれませんが、

日本においても持ち家を推奨できるかと言われたら、必ずしもそうとも言えないと個人的には思います。

 

2-1 投資方針〜コアサテライト投資〜

次は具体的な投資方法です。

本書では非常にシンプルな投資方法を勧めています。

それはコアサテライト投資というものです。

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  1. 市場をアウトパフォームできるファンドは限りなく少ない
  2. だからといって、マーケットゲームをするのが悪いと言っているわけではない
  3. 著者自身もバークシャーに投資をしているし、中国個別株にも投資している
  4. つまり、コアをS&P500等にして、サテライトで個別株投資をすべし

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これも非常にとっつきやすく投資初心者の方にも優しい内容ですが、

冒頭にも記載した通り、本書は何もこれから投資を始める方のみに向けた指南書ではなく、

すでに投資をしている方にも向けているという点を今一度思い出してください。

つまり、必死に個別株に投資をして市場平均を出し抜こうとしても、

最終的には市場に負けてしまう可能性が高いのであれば、時間と労力をかけて個別株分析をして投資をするよりも、最初からインデックスファンドに投資してはどうかということです。

そして、だからと言って市場を楽しまなければ投資の醍醐味がなくなってしまうので、

コアの部分をS&P500等で固めた上でサテライトの部分で個別株等に投資して市場を楽しむという姿勢が大事ということでしょう。

 

2-2 投資方針〜とにかく分散〜

1に分散、2に分散、3に分散ということ言葉の通り、分散投資の大切さについて説いています。

利回りだけに着目すると極度に偏った投資をしてしまいがちですが、

リターンの部分だけでなくリスク面にもしっかりと目を向けて投資をしないと、

せっかく貯蓄をして投資に回した資金が溶けてしまうことになります。

 

そして、こうした対象の分散だけでなく、時間の分散についても説明されています。

皆さんもどこかで聞いたことあるかもしれませんが、代表的なのはドルコスト平均法です。所謂、定期定額投資方法です。

株価が上昇している局面においては若干弱いかもしれませんが、下落局面においてはその強さを存分に発揮してくれることでしょう。

投資は、特に長期での投資を目指しているのであれば、とにかく守りを固めた方がいいということです。

 

3、とにかく大失敗しないように

人間は誰しも過信するものです。これは投資も同じです。

たまたま自分が保有している銘柄が沸けば自分は相場の天才かのようにリスクを省みない投資に走りがちです。

しかし、思い出してください。市場には誰も勝てないのです。

あなたの資産が仮に市場をアウトパフォームしていたとしたらそれな紛れもない偶然です。

そのことを常に心に留めていかなる時も自分の定めた投資ルールに忠実に投資をするべきです。

 

そして、自身のトータルリターンを極大化するときの最大の敵は投資コストだと説いています。

いくら利回りが高くても信託報酬等のコストが割高であれば、そのコストが自身のトータルリターンを圧迫することになります。

そういう意味でもS&P500等の低コストインデックスファンドは魅力的ということですね。

 

いかがでしたでしょうか。

しつこいようですが、本書はこれから投資を始めるという初心者の方のみに向けた指南書ではなく、すでに投資を実践している方にも向けられた書籍となっています。

つまり、長期投資をしていく上での大切な真理が書かれています。

 

定期的に読み直して自分の投資方針がぶれていないかどうか確認しなくてはと思わせてくれるような良書でした。

 

hiro